女性の華

フィギュアスケート浅田真央選手の引退会見。

とりわけ最後の3分間の挨拶の美しさ。

いつも笑顔で。

人前では絶対に涙を見せない。

そう固く誓ってきた信念が

一生に一回の、この会見の瞬間、

大きく揺るがされる。

それでも彼女は歯をくいしばる。

泣き崩れそうになる気持ちを抑えて笑顔をつくる。

聴衆に背を向け気持ちを整えてまた笑顔で振り返る。

そのわずかの時間のわずかな表情の変化の中に、

これまでのスケート人生で培ってきた精神性の強さが

滲みだしていた。

その健気さと強さに日本の女性の「華」を感じた。

圧倒的な美しさです。

浅田選手、長い間本当におつかれさまでした。

彼女からの力をもらって、

僕もまた強く前に進んでいきたいと思います。□

 

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プチ語学

「住めば都」と「住まば都」。

「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」と「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」

同じような音なのに意味は180度違ってしまう。
日本語っておもしろ。だ。□


「住めば都」= どんな土地でも住んでしまえば住みよくなるということ。
「住まば都」= 同じ住むなら都の方が良いということ。

「侃侃諤諤」= 大いに議論するさま。
「喧喧囂囂」= 多くの人々が銘々勝手の発言をしてやかましいさま。

 

今日の一冊

夜は短し歩けよ乙女」 森見富美彦著 角川書店

この語呂の良いタイトルと、
中村祐介氏の素敵な表紙に、
何の予告もなくレジへと向かってしまった。
それが森見富美彦作品との出会いであった。
そして満を持しての劇場アニメ映画化。
本書もさることながらよくもまあ、
これほどまで見事に視覚化できたものだ。
と感心してしまうのでした。
どちらも必読。必見なのである。南無南無。□

 

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春のひとこま

長い冬を越え久しぶりに自転車で走る。

桜が咲き、生き物たちも目を覚ます。

以前あった娯楽温泉施設は無くなって

グランドゼロになっていた。

ラブホテルの跡地には高層マンションが建ち、

広い駐車場を持つセブンイレブンが開店していた。

かつてここにはラブホテルがあった。と知ったら

入居者はどんなことを想うのだろう。

僕らの知らないところでも

世界はどんどん変わっている。

道端に咲く菜の花をスケッチして家路につく。□

今日の日本酒

日高見 純米
(宮城・石巻市/平考酒造/評価:7点)

「日高見」平孝酒造社長の平井孝浩さんインタビュー

大阪マラソンを走った友人と入った福島の鮨屋で
大将に勧められた。鮨に合う。東北の酒は美味い。
いまや日高見の存在は北から南まで轟いている。
東北の底力を感じる。□

 

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手ぶらイズム

手ぶら。

に憧れる。

出先で本を読みたい。手帳も必要。財布も必要。
昨日かったお菓子も入れておこう。
....気付けば、鞄がいつもパンパンになっている。
更に、折角詰めたこれらの物々も、
全部を使う間も無く、ただ重かった。
で終わるケースも多々あったりする。

やっぱり手ぶらがいい。

手ぶらになれないか。

ずっとそう思っていた。

そしてついに決行したのであった。

最低限の小さなメモ帳と筆記具だけを胸ポケットに入れ、
手ぶらになってみた。

快適だ。

これこそが求めていた手ぶらイズムだ...!!

........と、しばらくの間、ルンルンでいたのだが。

サブの小さなメモ帳に記載したメモは最後の最後に
マスターのほぼ日手帳に転写しなくてはならない。
どうしてもその手間は避けられない。
すると、じゃあほぼ日手帳は持ち歩こう。
ならば、財布も。本も......となって、
結局元のスタイルに舞い戻ってしまったのであった........。

1歩進み、1歩戻る。

手ぶらイズム、崩壊............。

やっぱり僕は「重い鞄イズム」で生きるしかないみたいだ。□