主張しない。

アトリエの作品展の陳列に立ち会って、 自分の絵がどこに置かれるのかを眺めていた。 そもそも陳列する側なので、絵の位置は自分で決められるんだけど、じゃあ前に置こうか。なんてことは当然、考えたことはない。 そもそも、自分の絵の位置に興味はなかった…

今、

「自分には、まだ絶望が足りてない。 絶望の果てに、次の世界がある。」□

回収する。

昔、置いてきてしまったモノやコトを、 生きているうちに回収しておきたい。 そういうものってないですか。 例えば、怖くてずっと観られなかった「エクソシスト」だけど、いつかは、必ず観ておきたいと思っている。とか。当時は、そんな怖いもの絶対に見られ…

蟻。

「育児」ってのは、「未来への投資」と言い換えられるのかもしれない。 「今」だけでみたら、ただ、時間と体力を喪失した。 と思ってしまう側面があるのかもしれない。 だけど「時間と体力を未来に投資している」と考えると、 気持ちが落ち着いてくる。 アリ…

今日の日本酒 番外編

BAR ヨーコ ドライレモンサワー 楯の川酒造の新たな挑戦と楽しいコンセプトの提案を応援したい。 が。 正直、楯の川の旨さが活きていないように思う。 日本酒で作られたサワーということだが、日本酒を感じない。 一般的なサワーであれば、焼酎で割るという…

光る君へ

大河ドラマについて。 1年間もドラマを見るなんてとても無理だ。 ずっとそう思っていたが、鎌倉殿。家康。と、2年間見てしまった。 3年目の今年は「光る君へ」。 源氏物語が生まれるまでの紫式部の物語らしいのだが、正直なところ、どうやってそれで1年間に…

今日の一冊 鵺の碑

「鵺の碑」をようやく読み終えた。 我ながらこんな時期によく読み切ったものだと、感心する以上に、呆れる気持ちもある。よほどなんでしょう。どれだけ時間が無くても、忙しくても、1日1文字1行でも本を読み進めたいという気持ちが。 一言でいえば、「落語」…

今日の日本酒

長珍 純米60【生】無濾過生原酒 (愛知県津島市/長珍酒造株式会社/85点) 酒の名前がわからなかったが、「長珍(ちょうちん)」という酒のようである。 辛味に濃さを感じる。美味い酒だ。□

今日の映画 「火口のふたり」

すごく暗い映画を想定していた。 映像は全編モノクロ。桜島かどこかの活火山の麓の小さな古い小屋で、男と女がことばも一切なく、ただひたすら交わりあう映画のようなものを。例えば、ロマンポルノ版・ニーチェの馬ような。哲学的で、硬派で、不条理な性描写…

ファミコンゲーム 2次ベスト

NintendoSwitchやファミコンミニで、もう概ねのファミコンのベストゲームは遊べるようになっているが、それらに漏れている2次のベスト。というのをまとめておきたい。(といいながら、この中にもSwitchで遊べるものもあるようだけど) 奇作もあるが、ファミ…

今日の気になる

硝子職人 関野亮 ぐい吞み 2019.4.27@熱海・網代温泉 MOA美術館にて見つけたぐい吞みを今も忘れられない。 あのとき手に入れなかったことを5年間悔やみ続けている。 www.ryosekino.com

ほぼ日の學校 斎藤佑樹VS糸井重里

・見えている部分(舞台表・氷山の一角)と、 見えていない部分(舞台裏・氷山の下) ・見えていない部分 =本人の努力・工夫・メンタルコントロール、 家族やスタッフ取り巻く人々の応援・ことば・サポート ・見えていない部分による、縁の下の支えがあって…

今日の映画 「最後の決闘裁判」

(注意) 以下、ネタバレ込みで記載 傑作です。 リドリー・スコットの仕事はやっぱり素晴らしい。 最期の最後まで、彼の仕事はしっかり見届けておきたい。 マット・デイモン、アダム・ドライバー、ジョディ・カマーの演技も素晴らしい。 助演者たちもしっか…

二紀京都展(対外記事)

京都二紀展開催中! 絵画の公募団体である二紀会が主催する「二紀展」に毎年絵を出品しています。 「二紀展」は毎年秋に東京・六本木の国立シン美術館で開催され、以降全国の美術館を巡回しますが、現在(2/20~2/25)は、京都市京セラ美術館にて開催中です…

夢十夜 Season6 第七夜

こんな夢を見た。 東京藝術大学に社会人として悲願の入学が叶った。 入学にあたってのオリエンテーションに参加する。 吹き抜けになっているレンガ敷きの広い部屋。天井の窓から光が差し込んでいる。観葉植物がおかれている。その隣は学生の作品講評が行われ…

つぶやき

我が家に、 ファミコンが来た日と、 赤ちゃんが来た日は、どこか似ている。□

今日の映画「ちょっと思い出しただけ」

(注意:ネタばれします。これから観る方は読まないように) 観終わって、真っ先に口から出た言葉は 「ニューヨークと結婚かよっ」 だった。 多分、多くの視聴者がそう叫んだのではないか。ラスト近くで、描かれる現在のシーン。今住んでいると思われるマン…

あのころ ~テーラー田中~

幼いころ、実家の隣は、テーラー田中という仕立て屋だった。 テーラー田中は、昭和初期かと見間違うような、非常に古い木造建築で、当時でも、誰もが目を止めるほど、周りの景観から浮いた建築だった。 今だったら重要文化財にでもなったかもしれない。 実際…

今日の映画 「TAR」

キネマ旬報ベストテン外国映画で1位であった。 見終わった後の、一番の関心(というか願い)は、 「リディア・ターって実在するの?実在してほしい!」 ということだった。 だけど、実在する人やモデルは居ないということを知り、一気に気持ちが萎えた。 映…

深夜のつぶやき

風が強い夜。雨も。 春一番か。否、まだ早い。□

やりすぎ。

突然、スーパーから電話がかかってきた。 「先日お客様が購入した、なめ茸おろしですが、 説明に「天然昆布使用」と書いていましたが、 養殖の昆布を使っていたことがわかりました。 大変申し訳ございませんでした。」 コンプライアンスの時代ということだろ…

もやまんの學校 天狗

チコちゃんから学ぶ。 「天狗はもともと流れ星」 語呂がいい。なにかのこピーのような、耳になじむ言葉でもある。 ■ 古代中国で、流れ星が地上に迫る音が、 犬(=狗)の声に似ていることから「天の狗」で天狗と見立てられた。 ■「天狗草紙絵巻」は根津美術…

気晴らしがしたい。

時間がない。という今の自分は、 時間がある。と思っていた時期には、一体なにをしていたのだろうか。 たぶん、何もしていない。(衝撃) やっていたのは、たぶん、 ただ、「のびのびしていた」だけ。だったろうと思う。 ただ、「気晴らしをしていた」だけ。…

人生最高のお買い物

BRUTUSが創刊1000号を突破した。 日本の経済成長と共に、日本のカルチャーや豊かさをスタイリッシュに切り出し「平凡パンチ」「Popeye」「クロワッサン」といった雑誌を次々にヒットさせてきた平凡社(現・マガジンハウス)の兄弟雑誌だ。 1000号目の特集は…

朝の入口

朝の入口には、 二つの分岐がある。 一つは、「入っていく」入口。 一つは、「入っていけない」入口。 その二つの入口を間違うと、すなわち「入っていけない」ほうをえらんだら、その日は二度と戻ってこられない。入っていけない。 そういう体感が、ここ最近…

ふと考える。

宮﨑駿のいなくなったスタジオジブリはどうなるのだろうか。 糸井重里のいなくなったほぼ日はどうなるのだろうか。 そんなことを、ふと考える。 正直なところ、骨格を失って一回倒壊するような印象を受ける。 そこからなんらかの新しい柱が立ち上がるかどう…

往生際

つまるところ、 往生際が悪い。ということなのでしょう。 アトリエに来ていた女の子たちが、 結婚して出産して、 しばらく絵は描けません。とアトリエを去る。 その潔さ。 その割り切りが、 長い目で見たら、いちばんシンプルで、 最適なのかもしれない。 「…

BS4K

BS4Kを見てみたいと思って、チューナーを探している。 チューナーだけ買っても、きっとすぐに録画したくなるな。と思い、BDレコーダーのカタログを見ているのだが。 すごいね。来るところまで来ている。 16Tってどういう数字だ。 BDレコーダーの進化は、ただ…

もやまんの學校 芸能人格付けランキングから学ぶこと

「人は「融通」をきかせて生きている(それでいいじゃないか)」 ということなのだと思う。 銀座ミシュラン星付きの名店と、スーパーの冷凍食品を一流芸能人が食べ比べても、冷凍食品が美味しい!と言ってしまうのは、 すなわち、ものすごい手間と時間をかけ…

ごみ捨ての美学。

ごみ捨てが好きだ。 そう言う人間は稀だろう。 自分でも、自分がごみ捨てを好き。と言うほどの人間になったことに今なお驚きを感じている。でも、気づけばそうなっていた。 もともとはただの作業だった。多くの人にとってそうであるように。 だけど、清々し…