リーグ優勝!

敬愛する綿矢りさ芥川賞を受賞したそうである。

うれしい。

会ったこともない赤の他人の受賞に何故ここまで純粋に喜べるのか。
自分でもよくわからない。
でも、素直にうれしい。これは不思議な感覚であった。

が、ちょっと考えると、これは「応援するプロ野球チームが優勝した時のファンの喜び」と等価なのでは。と思い至る。
そうかもしれない。俺は純粋な綿矢ファンだったらしい。

プロ野球ならば道頓堀に飛び込んだり、ビールのかけあいをしたりするのだろうが(しないよ)。しかし、こと芥川賞。となると、どうやって喜んでよいかわからない。

ひとまず10000円持って梅田ジュンク堂へ走ってみた。
これまで想いを寄せてはいたものの、手にとらなかった全ての本たちへの謝罪を兼ねて、手当たり次第に本を買いまくってやりたかった。
それが俺流のビールかけ。なのだった。

どっさり買い込んだ本をかついで地下のカフェに潜り込む。
そして数時間没頭して読みふける。
至福のとき。しあわせとはこういう時間をいうのだろう。


それにしても先日までどっさり積んであった「蹴りたい背中」が、受賞したとたん瞬時に店頭から姿を消すとは。

やっぱ日本だよなー、ここ。とつくづく思った。

と思う俺も「蛇にピアス」下さいと言っていたのだが。。
やっぱ日本人だよなー。おれ。とつくづく思った。□