ディズニー・アート展 見学レポート

東京都現代美術館で開催中のディズニー・アート展を見学してきた。


ことのおこりは、(何故か)千葉大学に長きにわたって眠っていたディズニー黄金期のアニメーションの下絵の数々が、今回多数見つかったとのことで、この機会に大々的に一般公開しようということになったようです。


個人的にはディズニー映画については、それほど深く見尽くしているわけではなくて、せいぜい「ライオンキング」「アラジン」「美女と野獣」あたりを見た程度である。
おまけに、ディズニーランドにはかれこれ10年以上行っていない(むしろ大好きなのだが行く機会を作っていない)。
なので、展覧会の会場に来ていた、多くのディズニー映画やディズニーランドのファンとはだいぶ違う目で作品を見ていたと思う。
それはつまり、ディズニー黄金期を支えた猛者たちの生き様を目撃する。といったところか。



中でも、特に印象に残ったのは、ディズニー黄金期を支えた2名の猛者である。


一人はマーク・ディヴィス。
この人は「眠れる森の美女」のキャラクターデザインや動画を担当し、その後ディズニーランドの建設にあたり、特にカリブの海賊などのデザインで多くの偉業に携わっている。Nine Old Menといわれる9人の猛者の一人なのだが、この人の上手さが飛びぬけているように感じた。


もう一人はメアリー・ブレア
この人は動画ではなく、コンセプトアート(作品に入る前のイメージを表現するもの)でその力を発揮した人とのこと。
ディズニーランドプロジェクトにも関わってIt's a small worldのデザインを担当している。このデザイン画は本当に美しくて見事だった。


眠れる森の美女」から夢のディズニーランド建設までの流れを鳥瞰していると、当時のディズニーは正しいチカラが正しい方向に使われ、正のスパイラルがぐるぐる回っていたことが強く感じられて、ほっこりした。


帰宅時にはi-podから小西康陽のディズニーリミックスが流れていた。□
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