バースデー前夜祭

massy2007-03-02

7:35AMに出発した飛行機の窓からは富士山がくっきりと見えた。


昨年の石垣島旅行以来、恒例としている(?)バースデー旅行第二弾で、今年は長崎にやって来た。ようやく例の100号も旅立ち、肩の荷もおりたところで、自らに飴を与えることにした。この旅は、おもいきり現実逃避することと、次回作に向けた取材というのを主たる目的としている。


こちらに来るまでは全然知らなかったのだが、偶然にも今、長崎一帯は長崎新地中華街を中心としたランタンフェスティバルというお祭りの真っ最中なのであった。九州では知らない人は居ないというくらい有名なお祭りらしいのだが、関西〜関東にはあまり知れ渡っていないようだ。もともとは中国の旧正月を祝う春節祭としてやっていたお祭りがランタンフェスティバルという形態に変わり続いているらしい。2週間くらい続くこのお祭りでは町を埋め尽くす程のランタン(中国の提灯)が飾られ派手に爆竹がならされパレード、楽器演奏、龍踊りなど様々な見世物が催される。


何も知らずに足を踏み入れた長崎新地中華街は極彩色のランタンが灯されていて、あまりの美しさに我が魂は桃源郷へとトリップした。中華街の中心の広場に設置された舞台では、長崎じおしこおこおのじおしこおこおせえたちが龍踊り(じゃおどり)を披露してくれた。もちろん会場はものすごい人だかりである。龍踊りとは、ハリボテでできた龍を10人くらいでかついで躍らせる舞踊である。おそらくかなり重いものだろう。それを猛々しく躍らせているけなげなじおしこおこおせえたちを見ているとまた震えてしまうのであった(病気か)。こちらはスケッチなどすっかりサボって豚の角煮まんじゅうをばくついているだけであるというのに。


話は変わるがやはり中華街の飯はすこぶるうまい。手元のガイドブックにはほとんど食べるもののことしか書いておらず、やはり長崎では食べることを全力で楽しむのがベストなのかもしれない。帰るまでに食べられるだけ食べていこうと思っている。ちなみに今日は豚の角煮まんじゅう(一ケ¥300)を2つぱくついて、回鍋肉定食をもりもりと食べた。


とはいうもののもちろんスケッチもしている。但、長崎もだいぶ都市化が進んでいるようで古い町並みというものがかなりなくなってしまっているようだ。保存地区もあるようだが、保存に動き出したのがかなり手遅れだったようにも感じた。大浦天主堂グラバー園のあたりは観光地化されてはいるもののやっぱり歩いていて楽しかったのだが。チーズカステラというやつの試食をしたがこれがまたおいしくて帰るときに買って帰ろうと決意した(なんか食べてばかりだな、ほんまに)。



明日はいよいよバースデー。隠れキリシタンの島・下五島に渡る。□