コーネリアスライブ見学レポート (10点/10点)

コーネリアス小山田圭吾)のライブ"SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW"に行く。


会場は聖地・渋谷のSHIBUYA-AXである。
初めての生・小山田圭吾を見るにはうってつけの会場であった。


小山田圭吾といえば、フリッパーズ・ギターである。そのアルバムの数々はいまだに繰り返し聞いているほどの大名盤である。当時からライブには行きたかったがあまりにも早すぎた解散で、結局行くことはできなかった。その後ソロになってからもアルバム発表周期がどんどん長くなるのに合わせてライブ回数もかなりレアになり、ついに今日という日までライブには行けず仕舞いで来てしまった。


が、その悲願を達成することになった当ライブはその期待に120%応えるような、大変すばらしいライブであった。これまで行った全てのライブの中でも屈指だったのではないか。小山田圭吾はやっぱりうまい。



一言で言えば、五感+第六感を総動員して感じるライブであったと思う。


コーネリアスの曲はいろいろな音素材を組み合わせて構成されていて、いわば前衛的現代美術のような世界である。そのためライブで演奏するのはかなり大変だとは思っていた。が、今回はギター+ドラム+ベース+キーボードといった基本的なバンド構成に、様々な音源機材のギミックを加えてその世界を再現させていた。
すばらしかったのは、それらの優れた演奏に合わせて映し出される映像が完全に音にシンクロしていた点だ。映像としてのクオリティも相当高く、これはかなりのセンスと労力を駆使して作られたものだろうと思われた。
音+匂い+空気感+映像+その他もろもろが合わせて迫ってくる。スタンディングであったこともサウナのように暑かったことも忘れ、完全にその世界に吸い込まれて2時間ばかりが瞬時にふっとんだ。本当にぶったまげた。すごいライブだった。
最新アルバムのSENSUOUSから始まり、前作POINT、前々作FANTASMAからも数々の曲を披露してくれた。


ライブが終わり火照った体で外に出ると、180度ひっくり返る寒さである。そして会場を出てすぐ目に留まる1本の夜桜の美しさ。最後の最後まで五感に、そして第六感に訴えてくるイベントであったと思う。


喝采。□


追伸1:
帰宅後、どっと疲れる。やっぱりオールスタンディングのライブもしんどくなってきている...。歳とったな、俺も。


追伸2:
「神座」が渋谷にできてる。びっくり。でも夜飯は大戸屋...。