父の日

massy2007-06-17

新作の作業がうまく進んだので、21:00PM閉店間際の神谷バーで一杯。


デンキブランにクリームコロッケとサラミを注文。ちびりちびりと始める。


デンキブランはブランデーベースで口当たりは甘いが大変強い酒である。
電気ブラン<オールド>になると更に強く、一口でも感電するほどである。



隣で飲んでいた80を過ぎたくらいの翁に声をかけられる。
が、かなりへべれけになっていて何を言っているのか良くわからない。


どこからきた?みたいなことを言っているので、


「地元です」と伝える。


こちらが手元に手帳を開いて書き込んでいたのを見て、IT関係の仕事してるのか?といった質問が来た。
手元の手帳はただ絵のことについてのメモが書いてあるだけだったが、説明するのも大変そうだったので、「はい。あいてぃーあいてぃー」と答えてみる。適当である。一応、うそではない。
翁は、あいてぃーはわからん。と首を振っている。


その後、今日は上野で飲んでここで2軒目なので相当しんどい。だの、何十年もここに通っているんだ。だの、いろいろ話が続いていたが、やがて翁はおもむろに立ち上がると、仲間に支えられ蛇行しながら去っていった.....。



やっぱり浅草は面白い。
神谷バーは観光客もさることながら、それ以上に地元の人々の憩いの場として120年以上もやっているのである。店内は活気に溢れ、古き良き日本を感じさせてくれる。
一人で飲んでいてもむしろ誰もが古くからの友達のように思えてくる。



結局、迷っていた父の日のプレゼントは、酔った勢いで電気ブランのボトルに決定。□