映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(7点/10点)

一部のファンが見に来るだけだろう。と侮っていた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」だったが、おそるべしエヴァ人気......!。とにかく、渋谷アミュ−ズCQNは満席に次ぐ満席なのであった...。
パチンコによるセカンドインパクト?によってブームが再来したとは聞いていたが、まさかこれほどまでとは....。なんとか席を確保し話題のリメイク版を見てきた。


印象としては、初めてエヴァンゲリオンを見る人には向かない。ということだ。


本作の試みはテレビ版前半の大きな見所とも言える「ヤシマ作戦」のパートをクライマックスとし、CG等を駆使してよりリアルな描写をするということだった。
その分、セカンドインパクトやATフィールドといった「世界観」の説明箇所がCUTされている。更にシンジと父の関係、シンジとレイの関係など、人物描写もCUTされている。


①「世界観」、②「人間描写」、③「戦闘」のバランスを30分全26話という区切りで絶妙に描いていたテレビ版に対し、今回のリメイクは、①②をCUTして③に全てを注力したという作りとなっているように感じた。
これを良しとするか悪しとするかは人によるだろう。


ワタクシめとしては、テレビ版で充分という結論である。
まあ絵も綺麗になっているし、ガンダム以来の大騒ぎとなった本作がどう調理されたかを確認するだけでも意味はあるのだろう。
スタッフロール後の次回予告を見ると「え?なにそれ」みたいなシーンもあって、一概に切り捨てるわけにもいかないみたいだ。


以降残り3作を3年間にわたって上映するとのことだが。
視聴者は飽きずについて来られるのだろうか....。□


●前回見た映画→「怪談」