「効かせる」ということ

この歳になってようやく「機動戦士ガンダム」全話を見終えた。
そして今「涼宮ハルヒの憂鬱」を見ている(なんちゅうギャップ)。


1話目を見て、正直「どっげえー!」と叫んだが、それも演出の一つとわかると一気にはまり込んでしまう。
萌えだのオタクだのと言うが、そういう言葉を生み出すまでに磨きこまれたアニメ文化も評価していいものだと思っている。


「(見る人に対し)モチーフをいかに強く効かせ魅せるか」
ということは絵画でもアニメでも全く同じ大きな課題だろう。


女の子をより可愛く強く見せるためにどうするか。という課題への試行錯誤から、目やスタイルを強調し、効かせた躍動感のあるキャラクターが生まれる。
課題に対する作り手の強い想いをがあるからこそ、技術が生まれ、より濃厚なものへと積み重なっている。それだけの苦労や工夫がある以上、受け入れられるのも当たり前だろう。


涼宮ハルヒの憂鬱」のモチーフ(の一つ)は高校生活であり、こうあってほしかったという自分の理想的高校生活を思い出させてくれた。
学園祭で急遽バンドの代役ボーカルをした涼宮ハルヒの一言が、染みた。


「今自分は何かをやっているっていう感じがした」


あふれるエネルギーと時間を何かの想いにぶつける手ごたえ。それを噛み締める青さ。
そんな忘れかけていた初々しさを思い出した。□