経過報告3

この秋出品した3展のうち、最後の本命「第七回熊谷守一大賞展」の結果が届いた。


結果は「入選」......但し「入賞」はナシ。


会場は岐阜県のアートピア付知交芸プラザで、展示期間は2007/11/18〜2007/12/2となっている。
関東からはちょっと遠いのだが、どんな絵が入賞しているかはやはりこの目で確かめておかなくてはならないだろう。
いづれにせよ、2007年秋の陣は3連勝という手ごたえのある結果を得ることができた。
猛暑の中の苦しい戦いだったが、がんばってよかったと思っている。


以下、余談。
9月から10月にかけては過酷な制作の反動からか、しまなみ海道に行ったり、スケッチ合宿に参加したり。とすっかり遊び呆けてしまっていたが、そろそろ次の目標を考え始めている。
小品をちょこちょこと描きながら、どんな感じの世界にするかの構成をはじめている。
自らの作品の世界観をどうするかについては、今になってもやはり「ゆれている」。
未だ、自分の中ではあれもしたいこれもしたい。という思いが錯綜している。
とにかく形を簡略化して明暗だけで魅せるくらいの抽象化した作品にしてみたい気もあるし、具象的にモチーフを描きこみながら内面をえぐるような作品にしてみたい気もしている。そんなこんなでゆれまくっているので、これまでは、どっちともつかずの折衷方式的な進め方をしていた。


茨木市展出品時に注意を受けたのは、この折衷のアプローチの落としどころが定まっていない点を看破されたためだ。
抽象にするのか、具象にするのかどっちかにしろ。という指摘を受けた。が、それらの両方の長所を兼ねながら隙のないような折衷的特異点が必ず存在すると信じていて、その特異点の発見、及び具現化を制作のモチベーションとしている自分にしてみれば、その挑戦意欲を阻害するような指摘には憤りすら覚えた。
何としても。どんなに時間をかけてでも。どんな手段を使ってでも。絶対に絶対にその特異点を発見、立証してみせる。
その想いは自分の中でマグマのように沸騰しまくっていて、未だに冷めることがない。たぶん自らの仮説を立証達成できるまでは冷めることは決してないだろう。


旅は永い。□