一丁のライフルが日本からモロッコ、そしてアメリカ、メキシコへと偶然の悲劇を伝達していく。
悲劇や偶然だけを描いているようだが、裏を返せば、文化が異なる国同士の暗黙の隔たりの中にも、人間の本質はつながっているのだということを認識させてくれる映画であるようにも感じた。
衰弱するブラッド・ピットの妻に言葉もなくタバコを与え落ち着かせてあげる老婆。
ブラッド・ピットがお礼の金を渡そうとするが受け取らないモロッコ人男性。
「バベル」というタイトルから、自分が感じたことが主題であったと理解して概ね正しいのだろう。□