尊い継続

椎名林檎デビュー10周年記念盤「私と放電」がリリースされた。


10周年のインタビューにて、林檎嬢曰く「継続が尊いとは思わない」とのこと。


個人的には「継続」には「単なる継続」「尊い継続」の2種類があると思う。


確かに「単なる継続」に美学は感じない。
ただ長く続けた。というだけで評価を受けるものの多くは、概ね近隣の者だけが理解しうるような単なる「情」による評価でしかないからだ。
そこには尊さはない(確かに単に続けるだけでも大変ご苦労なことなのだが)。


では逆に質の高い結果を一度きりでも出せば、それで終わりか。と言えばそうでもないと思う。
それではただの「一発屋」である。
若い人ならばあふれるエネルギーと根拠のない自信で一発当てる程度のことは容易にやってのけるだろう。


そうなるとやはり「継続」は大切なものになる。それが「尊い継続」だ。
重要なのはただ続けるだけでなく更に、常に質を維持した上で継続する。ということだ。


そこに尊さ、美学があると思う。□