酉の市に足を運ぶ。
今年で3回目になる。
思えば、自分の浅草生活は、2年前の酉の市から始まったといっても過言ではない。
今年は三の酉が土曜日に重なっていたので、平日のそれに比べ、爆発的な参拝者数となり、まるで一足早い初詣がやって来たようであった。
今年はやむを得ず三の酉しか都合が合わなかったのだが、行くならばやはり平日の酉が吉である。
何はともあれ、目的は「よし田」で昨年より一回り大きなくまでを入手することだった。
あれだけたくさんの熊手屋が並ぶ中、どのようにして「よし田」を見つけたかはよく覚えていない。
ただ、熊手の質に加え、生粋の美人女将の一族?が何か他の店と異なるオーラを放っていたのである。
いわば、雲ひとつない元日の朝に乾布摩擦をするような張り詰めた空気感とでもいおうか。
そんなオーラが女将から出ているのである。
前を通る人はおのづと足が止まることになる。
要は、粋(イキ)なのである。
そういう確かなオーラを始めて訪れる人間にも感じさせるレベルで放っているのである。
目的の熊手(¥6000也)を無事入手できた。
来年の参拝はかなり難しくなりそうだが、できる限り足を運びたいと願っている。□