デジタルウォール

先月ようやく37インチの液晶デジタルテレビを購入し、ついに我が家にもデジタル時代がやってきた!と浮かれていたのだが、そうはいかなかった。


これまでアナログDIGAで録画してきた幾多のアニメやらドラマやらをデジタルテレビに映したときのあまりの画質のショボさ。に愕然としてしまったのである。


DVDに焼きこんで宝物にするつもりだった映像の数々は、一瞬にして無価値のものになりはててしまったようにすら思える。


冷静に考えてみれば、どうせ1日の大半の時間は外に出ていて、たいていは録画したものを見て暮らしているのだ。
デジタルテレビの映像を直接見るのは、朝と夜のニュースくらいしかない。
残るは全て録画に依存して暮らしているわけである。
で、その録画があまりにもショボいのである。これは由々しき事態ではないか。


しばらくこれで耐えようと思ってはいたものの、この画質のひどさ....。
とても耐えられたものではない。
今までこんなものを普通に目にしていたのが不思議なくらいにショボい。ショボすぎる。


おまけにBSデジタル放送では忌野清志郎の生前の特番が組まれていたり、実は非常にコアな高画質コンテンツが日々放送されていたりするのである。そんなことも目に付き始めた。


つまるところついでにブルーレイDIGAも買い換えろ!と聞こえない声で言い迫られているわけである。
価格.comにてPanasonicの2チューナーBlu-rayDIGA-BW850が88880円だった。


散々迷ったけど、いづれ買わなくてはならないなら、欲しいときが買いどきだ!ということで購入してしまいました...。はー。
なんだろうか、この達成感と脱力感の共存する不思議な感覚は。これが出産後の母の気持ちか(全然違う)。


デジタルテレビ購入でエコポイントゲットのタイミングを逸しただけでなく、更なる出費を求められるとは...。
更に部屋の隅には未だ回収されていない21型アナログテレビが鎮座している。このリサイクル回収費用などもかかってくる。


デジタル時代を迎え入れるには想像以上のハードルがあるように感じる。


自分ですらそうなんだから、世間一般から見たら、2011年のデジタル完全移行などとても無事に完了するとは思えない。


インフルエンザの大騒ぎ具合からも察するに、アメリカ以上の大騒ぎがおこるのではないか。


知人はこの機会にテレビを見るのをやめる。といっているが。さて。□