チリの鉱山に閉じ込めらた人が助け出された件で、メディアがにぎわっている。
が、個人的には「なぜそれほどまで?」と感じている。
この過度の報道にはすごく違和感がある。
皮膚がかゆいのではなくて、皮膚の下がかゆくて、かいてもかいてもかゆみが取れないような違和感。
確かに大変な事件だったと思う。閉じ込められた人たちとその関係者の方々、救出に努力した方々の努力は計り知れないとは思う。
だけど、やはり「何故そこまで?」と感じる。
全ての民放局がこぞって報道し、NHKまでもが騒いでいる。
それだけではない。日本に限らず、世界全国で報道されまくって、挙句の果てにハリウッドで映画化とまで噂されている。馬鹿か。と思ってしまう。
この違和感の原因をずっと考えていたのだが、一言でいえば「報道側のエゴイズムが視聴者に一方的に押し付けれていた」ためだったと思う。
報道とはたんたんと事実のみを伝え、その結論だの感じ方は視聴者にゆだねるべきだと思う。
ところが、この事件に関しては、とにかく報道陣が決めた一意の解釈の仕方を一方的に押し付けられている感じがした。それ以外の解釈を許さないような押し付けがましい報道だ。
「な、な、大変だろ?君たちも一緒に感動してくれ」と感情を押し付けられるような報道。それが全世界規模で展開されたのである。これはまれに見るマスメディアの異常事態だったと思う。
ほっとけよ、と思う。
朝から晩まで生放送で一人一人が助け出される過程まで報道する必要あるのか?
しかも映画化?あほか。
せめてアポロ13のように、この事件をオンタイムで見た人がこの世から消え、完全に忘れ去られたくらいのタイミングで映像化するならうまくいくかもしれないが。
なにごともほどほどに、ということだ。□