ホラー映画三本立て

(1)パラノーマル・アクティビティ(4点)


就寝中の寝室にカメラ仕掛けたら恐ろしい映像が残っていた。...という話題の低予算映画。
いわゆるブレアウィッチ・プロジェクト系です。


TVのCMか何かで、劇場で鑑賞している人々が映し出されて「ぎゃあ!」とか叫んでいたのでどれくらい怖いものかと楽しみにしていたのだが。


.....なんだこれ。なめんなよ。


扉が開いたり閉まったり。照明が点いたり消えたり。そんなものでぎゃあぎゃあ騒ぐな。


(2)スペル(5点)


死霊のはらわた」のサム・ライミ監督最新作。


おっそろしいばあさんに女性が追い回されるというお話。


ババアといえば北斗の拳。そして漫・F・画太郎


たぶん、ライミ監督も絶対ファンだと思われる。もろに「ババア」。だ。


んで、ラストは完全に「リング」。伏線の張り方はなかなかうまかったと思う。


全部日本の作品へのオマージュです。


死霊のはらわた」には勝てなかった日本ホラー(+漫画文化)も知らない間にアメリカをすっかり飲んでしまっていたのね。


でも、もっとババア出せ!全編ババアでいい。それが見たかったのに。


後半は悪魔がメインのB級オカルトみたいになって興冷めした。


(3)サバイバル・オブ・ザ・デッド(6点)


元祖ゾンビのロメロ監督最新作。


ロメロ監督のゾンビシリーズは欠かさず見ているが、前作の「ダイアリー〜」と今回の「サバイバル〜」はどっちもよくない。ロメロ監督も歳かなあ。


ゾンビから逃れ孤島にやってきた元軍人たち。


そしてその孤島で縄張りの主導権を争う先住二大家系の一族たち。そしてゾンビ。それらが入り乱れてサバイバルを展開。


設定はとてもいい。が、ストーリーはなんかずれてる。


馬に乗る双子のヒロインが美しく、彼女に広げた風呂敷の後始末全てを期待したものの、あっけなく噛まれてゾンビ化。意味が分からない。


「彼女が(人間の肉でなく)馬の肉を食ったら俺に従え」って。そんなしょーもない争いにヒロインを使うな!


ロミオとジュリエットをゾンビに取り入れたかったのだろうか。


着眼点はいい。がハードル高すぎたね。


あとCGは使うべからず。やっぱり元祖ゾンビは特殊メイク+ハリボテで勝負してほしい。□