このたびの原発事故のレベルはじりじりと引き上げられ、
今日ついに最悪のレベル7に引き上げられた。
少し前に予想していた通りの展開。
日本ならではの慎重で理知的な対応の仕方が長期戦を誘発し、結果的にチェルノブイリに匹敵する放射性物質を外部に漏らす展開になりつつある。
「起こった後のこと」に時間やお金をかけず、「起こらないこと」を絶対として築き上げてきたものの、その「絶対」が崩壊してしまうと、以降全ては後手後手に回る結果となった。
これまで世界に対し積み上げてきた技術立国たる日本の信頼みたいなものは、何もかも全てが失われてしまった。
本当にたった一瞬で。このたった一回の事故で。そしてその対応のふるまいで。
これから何十年もの間、もしくはそれ以上か、日本は世界各国から同情されながらも、それ以上に実際は「ばい菌」のように見られ、扱われ続けるようになるだろう。
かつて我々がチェルノブイリを偏った知識でそのように見ていたように。
再出発しよう。と口に出すには、あまりに軽率すぎる気がする。
まだまだ心が全然整理できない。□