あやしげマッサージ店

ようやく猛暑や忙殺の日々を少し抜けてお盆休みへ突入。


朝、休日をじっくりと堪能しながら布団の中をごろごろしていると、窓の外、俺の部屋(3階)の下の方から、なにか大声が聞こえてくる。


マンションの1階のこれまで貸店舗だった場所に、マッサージ屋がオープンしたようである(そもそも1階が貸店舗だったことも知らなかった)。


聞こえてくる声は、通り行く人々にサンドイッチマンが、「新店舗オープンで20分¥500セールをやっている」との呼びかけをしていた声であった。


が、看板は手作り感丸出し。サンドイッチマンの勧誘もアルバイト感丸出し。である。
もちろん、見た目よりもマッサージの質で本気勝負をしている可能性も有る。


だが、個人的に「大丈夫か?」という気がしている。


なんとなくだが、飲み会か何かの最中に盛り上がった思いつきではじめたという感じがただよっているのである。こういう光景を大昔、萱島界隈に住んでいたときに腐るほど見てきた。


人が何かサービスやモノにお金を払うということは、本当に厳しいフィルタがある。


プロが集まって作り上げた映画ですら、たかが1800円払わされたといって酷評するのが世の中である。
余程の真剣勝負、確かなクオリティを提供し続けないことには信頼は勝ち得ないのである。


いづれにせよ、このマッサージ屋の成否は、マッサージ屋自身が、客として外部のサービスを購入したときの立場、そして逆にサービスを提供するときの立場のギャップ、現実をどれほど噛み締めているかにかかっていると思う。


しばらくこの店舗の活躍を観察してみることにする。□