追悼

スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。


自分はそれほどアップルの製品と長く深くつきあっている人間ではないが、ジョブズ氏の存在の大きさはいつも意識の片隅にあった。


たとえるなら、全宇宙規模のイノベーターワールドカップなるものがあったとして、否、全宇宙ならばイノベーターユニバースカップとでもいおうか。
間違いなく、そのユニバースカップにて、スティーブ・ジョブズ氏は「地球代表」の一人になったろう、と思うのだ。そういう存在だった。


製品以外に、本人が残した語録も偉大だが、残された人々が彼に贈る言葉も偉大だった。


「貪欲であり続けろ。愚かであり続けろ。」(ジョブズ


「彼の訃報を彼自身が生み出した機器でこれだけ多くの人が知ったという事実が、Steveに対する最大の賞賛かもしれない」(オバマ大統領)


ユニバースカップを考えると、松下幸之助も代表たる存在になりうると思うのだが、やっぱりそんな人間は100年に1人であり、残された人がその生き様を真似できるものではない。


アップル社が、せめて現状のポジション、モチベーションを保ちながら永らえることを切に願う。□