籠絡。

AKB48を聞いている。


自分が信じられない。


昨年12月までは、どちらかといえば、否、明らかに「軽蔑」というくらいで見ていたはずなのだが....(ファンの方、スミマセン)。


昨年末の笑っていいとも年末特大号のものまね大会で、ベッキーが「Everyday, カチューシャ」の振り付けをまねていたものを見て「...宵。」と思ってしまったのである。


オリジナルを見てではなく、ものまねを見て。というのがトリガーだったわけだが、2次感染でも、3次感染でも、感染したことには変わりはない。


すごいと思ったのは、自分がAKB48という存在を認知してから5年くらいになるのだが、それだけの歳月をかけて一個人の「軽蔑」という感情を「好意」という感情にひっくり返してしまった。ということだ。


「どうでもいい」から「好意」ならば、ある程度はわかる気がするのだが。
「軽蔑」からスタートしているものを「好意」にもっていくなんて、一般的にはほとんど無理なんじゃないか、とすら思う。


余ッ程のマーケティング力だと思うんだね。


言い方は悪いかもしれないが、48人という人材を駆使し、テレビやらイベントやら様々なところに散りばめ、可能な限りのファン層を取り込むべく、広く柔軟なハニートラップを張りめぐらし、宣伝活動やらグラビアやらライブやらをひたすら続けていたのだろう。


確かに振り返れば、興味が無くても常に目に触れるところに誰かしらが出てきていたと思う。
篠田麻里子は知っていたが、AKBであるということを後から知った。というように。

そんなこんなが5年間積み重なって、このたびついに「好意」が「軽蔑」を超えてしまったんだね。


「継続」ってすごい。というか「全力の継続」か。


いまだに秋元康は何者なのかが分からんのだが、ここだけは認めざるを得ませんな。□