増田弁

「あの人は中性だ」




自分が他人へのほめ言葉としてよく使う表現である。


感情的なことや一時的なことで、ものごとの好き嫌いや良し悪しを決め付けたりしない、おおらかな人、素直な人を指している。


酸性でもなく、アルカリ性でもなく、中性。というニュアンスの表現なのだが。


僕自身、中性な人間でありたいといつも思っている。なかなかそうはなれないのだけれど.....。



先日、同僚を「君は中性だね」と褒めたら「そんなことは無いです」と強く否定された。


どうやら男性・女性・中性といった性的な指摘として受け取られたようなのだ。


珍しい日本語を使う人だ、というような反応をされてちょっと驚いた。



日本語って難しいね。



というかこれって江戸弁でもなく、増田弁というやつなんだよ。


難しいのは日本語ではなくて、増田弁のほうなのかもしれない。


そんなとき僕はいつも「慣れて下さい」と伝えている。


不逞不逞しいのだけれど、増田弁に目を丸くする人たちを眺めることも楽しかったりして。直す気はないのだね。□