見られたい姿と見えている姿が
もがくほど、追いかけるほどかけ離れていく.....。
「他人から見えている姿が本当の自分」
この事実を覚悟して受け入ることができたなら。
実はもっと楽しく美しく生きられるのかもしれない。
腐海の底にできた浄化された世界を発見するかのように。
しかし、どうしたものか、飛び込んでいけない。どうしても。
自分が見られたい姿への、この執着を捨てたら、
俺の青春は即座に終わってしまう。そう信じている。呪縛。
執着しつづけるほどに、魂が焼けるほどの苦痛が
伴っていることには、もうとっくに気が付いているのだが。
しりぞけないんだな。
どんなに見苦しくても。
この身が焼け落ちても。□