未だ駆け出しだったころ、先生から個展の陳列を手伝ってくれ。
と声をかけられた。
確か心斎橋の、今はなき画廊で作品陳列の手伝いをした。
大小の作品が30点ほど並べられた空間はとにかく圧巻で、
いつか自分もこんな空間を作り上げたいと強く思った。
あれから10年くらい経っただろうか。
今、自分は第6回目の個展の準備を進めている。
あのときの憧れに自分は近づけているのだろうか...........。
わからない。
展覧会を開く。というところまでは実現できたのだろう。
けれど、あのとき僕が先生からもらった憧れのようなものを
僕は発信できているのだろうか。
後続する人たちに還元できているのだろうか。
今なお、もらってばかりいる自分は、はたして本当に世界に
感謝を還元できているのだろうか。
そんな想いの中、第6回増田力也展、開幕です。
少しでも前へ。1歩でも前へ。進んでいきます。
どうぞ宜しくお願いいたします。□