世に棲む日日

 

「増田さんは何者ですか。」


机の上に並べられた雑多な物達。

それを眺めた同僚が尋ねてきた。

シャガールのカレンダー。

エヴァンゲリオンの缶ケース。

アマガエルのフィギュア。

アナ雪のティッシュの箱。

MOMA QUEENSのマグカップ。

ほおづき市のうちわ。......and so on

.......確かに支離滅裂ですね。

ひとことで言えば「広くて浅い」。

いわば「オタクのなりそこない」。

それが僕です。

「引き出しがたくさんあって話題が豊富だ」

という声もあれば、

「増田の話は薄くて浅い」

という声もある。

自分の最良の表現手段は絵画だなんて言ってはみたものの、

「広く浅く」の弱さが出て漫画やアニメやゲームにも手を

出して、本業の作品がうすく浅くなっていくわけです。

今この特性が短所として顕著に自分を苦しめ始めている。

ひとつ上のステージに自分の作品を引き上げることが
課題である中、力が分散されてしまって臨界点を
超えられずにいます。


そもそも力を1点に集めるやりかたが本当に正解なのだろうか。

この分散した自分のやりかたこそに正解があるのかもしれない。

疑いながら。悩みながら。もがきながら。転げまわりながら。

.......世に棲む日々。□