知らなくてよいこと。

自転車通勤をしています。

片道40分。往復80分。

毎日ながら、なかなかハードなjourneyです。

夜遅くに自転車を走らせていた帰り道。

暗闇です。光は無い。

そんな場所が多い通勤路です。


ぶうん。


何かが飛んでくる音がして、

ぴた。と僕の胸に止まった。

昆虫です。

でもそれが何かはわからない。

カナブン?

蝉?

カブトムシ?

もしかしたら.....蛾?それともゴキブリ?

............怖い。昆虫は苦手です。


自転車をこぎながら汗がふき出してきました。

セミやカブトムシならまだしも。蛾やゴキブリだったら...。

見たらきっとパニックになる。

絶対に目を向けずカバンから紙を取り出しました。

見ないようにしてぱっと払うつもりでいました。

その矢先、彼はぶうんとまたどこかへ飛んで行ったのでした。

こ、怖かった....。

 

今改めて思うのは「知らないでよかった」ということです。

もしかしたらカブトムシだったのかもしれません。

でも答えを出さなくてよかった。

人は知ろうとします。でも知らなくてよいこともたくさんある。

昨今の世界はなんでもかんでも「見える化」しようとするけれど。

知らなくてしあわせ。ということもあるのですね。□