仕事と仕事の切り替え時には、
「のりしろの時間」が必要だ。
仕事を終えて自宅に戻り、次の仕事(絵画制作)に
入るとき、キャンバスに向かう状態を作るまでに、
自分の中に「真空の時間」を必要とする。
着替え、手洗い、食事、メールチェック、
更に、漫画を読む時間、テレビを眺める時間.......。
次の仕事に入るためには、
頭を切り替えるための小さな作業を
心残りなく全て終える時間が必要なのである。
それらを全て終えていなくては気が散ってしまって
次の作業に入っていくことが出来ない。
これを僕は「のりしろの時間」と呼んでいる。
「のりしろの時間」をいかに小さくするか。
限られた時間の中で仕事を前に進めるためには
この時間をゼロに切り詰めていかなくてはならない。
のりしろの時間は「単なる浪費」であることが多い。
浪費に時間を取りすぎると、結局次の作業に移れず、
その日の貴重な時間が失われてしまう。
チームラボの猪子寿之氏の一言、
「プロフェッショナルとは、いろんな大事なものを捨てちゃった人」
優れた作品を作る人間は、のりしろの時間をゼロに
切り詰めてまでも、徹底して目標を追いかけている。
誰にも時間は平等だ。残された自分の時間をいかに有効に使うか。
そこからもう戦いは始まっていて、その積み重ねがやがて大きな差と
なっていく。
ストイックかもしれない。狂っているかもしれない。
でも、いいものづくりというのは狂気の先にあるのです。
どれだけ狂い続けられるか。
今日も終わりの無いマラソンレースを走る。□