やさしさなんていらないよ、秋。

やさしい。

と良く言われます。

自覚はありません。

ありませんでした。

でも自覚しました。

良いやさしさ。悪いやさしさ。

僕の持つのは悪いやさしさだ。

 

業務でサンプル映像を作ることになり、

2社から見積もりを取ったのだけれど、

価格に差異はなく熱意にも差異はない。

どうしても甲乙つけられない。

結局、仕事を2つに分割して2社に

半分ずつ依頼することにしたのです。

「同時並行で作業を進めて効率化を

図るため」とか言い訳をしたものの、

実際はビジネスに非情になれない、

悪いやさしさをもった自分がいたのです。

 

中途半端なやさしさなんてものは、

いじわるでしかないのではないか。

容赦なく「すみませんでした」とお断り

することこそが本当のやさしさなのでは

あるまいか。

 

僕は本物のやさしい男になりたかった。□