もしもウクレレが弾けたなら

 

毎年恒例の秋のスケッチ合宿が開催される。

 

出品制作も終わり、晴れ晴れとした気持ちで、

秋空の下2泊3日でのスケッチジャーニー。

酒が美味い。ももちろんスケッチも描きますよ!

 

そして恒例となった宴会の席での僕のかくし芸披露。

今年で6~7年目くらいになるのだろうか。

毎年必ず何かを仕掛けるのを楽しみにしている。

ド素人の余興ではあるけど、僕にとってはこれも

ひとつの作品づくりだと強く思っているのです。

多分、絵画制作だけに限らず、人を驚かせたり、

喜ばせたりする何かをやっていたいのでしょう。

 

かくし芸を始めたころはサプライズを最優先に

していたから、とにかく身内であっても完全に

極秘で準備をしていたのだけど、なかなか隠れて

準備をするのは難しく、

そもそも最近は芸をすることがバレバレなので、

「今年もやります!」と宣言しているのだけど、

どんなネタかはもちろん極秘で準備を進めている。

 

昨年はエアギターで「港のヨーコヨコハマヨコスカ」を

披露し「来年は必ずエアではなく本物で!」と固く

決意をしたはずだったのだが.....。

勢いで購入したウクレレは、結局ほとんど触る時間も

取れず、あれから1年が経ってしまっていたのであった....。

「1年あれば1曲くらいは!」と思っていたはずだが....。

1年という時間は、なんと早く短いことか。

 

歳を重ねて思うことは、最早いろいろ新しいことに

手を出す時間がなくなってきているな。ということ。

絵画制作や仕事の密度があがり、それらにかける

時間や手間は間違いなく、年々のびている。

そんな中、新しいことに手を出す余裕もどんどん

小さくなってきているのだろう。

 

「あのころへたくそなロックバンド組んで、

 目立とうとしてボリュームを上げた。

 かっこつけては彼女の気を引いていた。」

 

尾崎豊の歌うような青春を、僕は送ってはこなかった。

やっぱりあの頃、女の子にもてたいというような、

不純なエネルギーでも活用して、体にギターの基礎を

たたきこんでおくのだった。

そんな小さな後悔を頭の片隅に置きながら、僕は

やっぱりただ描くだけの毎日をおくっております。

 

結局今年のかくし芸でのウクレレ披露はあきらめて、

XXXにしたのでした(秘密だよーんふっふっふっ)。

さーて反響はいかに.........!?□