ピエロの友

 

しゃべることが大好きだ。

 

からかわれるのが大嫌いだ。

 

自分のおしゃべりはいつもピエロになる。
だからいつもからかわれて不愉快になる。
からかわれることを「愛されている」
などととらえることは決して出来ない。
からかわれることを「見下されている」と
解釈してしまう。偉い人間でもないくせに
まだどこかにプライドが残っているようだ。

ピエロをやめたらいいがどうしても
やめられない。いつもピエロで終わる。

自分を凄い人間であると見せようとは
したくない。それ以上に大きな期待を
寄せられることに耐えられないからだ。
だからあらかじめピエロを選ぶのだろう。
僕にもなにかができるのかもしれない。
それでもなにもできない人間であることを
言い続けてことなきをえようとしている。
小さな人間です。

僕が尊敬する人、僕と深く付き合えている人は
だから皆「ピエロをからかわない人間」なのです。
「小さな人間を許してくれる人間」なのです。

そんなことに今更ようやく気付き始めている....。□