オアシス

喫茶店の良さに気付き始めている。
スケッチブックと。鉛筆と。
漫画本1冊を持って行くのである。
そして飲めない珈琲をちびちびと
飲みながら、構成を考える。
多くの客が入り、去り、また入る。
その間ずっと構成に没頭する。
自宅に転がるような自分を惑わすものは
何一つない。ただひたすら没頭できる。
仕事場から逃げたい。
自宅からも逃げたい。
そんな僕が最後に辿り着いたのは喫茶店でした。
一人鍋に匹敵する僕のもう一つのオアシスです。□