依存症

「これから一杯やるところだが来ないか」

制作中に突然電話が入ることがある。

本当に制作がのってしまっているときは
断ることもあるが、多くは「行きます」と
応える。
むしろそれまで制作がぐだぐだであったと
しても、そこから制作の炎が燃え上がる。
集合時間まであと2時間。
それまでに今日の予定分を完成させなくては。
それまで余分にあった時間に急遽〆切が入る。
その刹那、追い詰められた自分の中で
スイッチが真のONに切り替わるのである。

まさに自分が〆切によって生かされている。
ということの象徴たる現象である。
なまける自分を燃えさせるために、
最近は「追い詰められると燃える」という
自分の性質をずうずうしく使い、
あえて飲み会の予定などを強制的に設定し、
自分を追い詰めることで前の仕事を捗らせる。

見苦しいけど、ずうずうしいけど、強かだけど。

これが僕のスタイルなのです。□