雑草を描いている。
特別に時間はとらない。
通勤中や昼休みにスケッチブックを取り出して
10分程度、メモするような感じでさらっと描く。
描き始めて気付いたことだが、
雑草というものはそうやすやすと見つからない。
都会には自然がない。
「日本は都会でも緑が多い」と言われるが、
そのほとんどは人間が景観を作るために、
どこかから持ってきた植物であり、自然ではない。
どれも見栄えがするように剪定されているし、
害虫は駆除され、雑草は景観の邪魔として全て
刈り取られている。
人間は自らが作った箱庭の中で生きているのだ。
まるで養殖のための生簀で行かされている魚みたいに。
雑草までにも人の手が入ってしまっていたのであった。
見れば見るほど都会はまさに「不自然」なのであった。
..........なんだか、キモチワルイと感じてしまった。
だからぼくらは旅に出るんじゃないか。
ぼくらが旅にでる理由はそんなところにあるのではないか。□
これが「自然」です。