「ラ・タ・タ・タム -ちいさな機関車のふしぎな物語-」
ペーター・ニクル文 ビネッテ・シュレーダー絵 岩波書店
大人の頭の中にある不思議な空想が子供向けの絵として見える化されている。
かつ、本を読む親と読まれる子供の間の会話のためのの空白が残されている。
説明するところと、説明しないところ。その境界を知り尽くしている。
絵描きはいつも絵本に教えられて脳震盪をおこす。
結局なんだったの?は全て読み手に与えられたなぞかけなのです。
正解はない。読む人ごとにそれぞれの答えを持つように作られている。
みごとな仕事です。
絵はポール・デルヴォーとかシュルレアリスムの影響を感じました。□