老婆心は届かない。
僕らは長い人生経験から手に入れた貴重な
失敗や教訓を次に続く者へ託したいと思う。
しかしその多くは届かない。
変化せよ。と伝えてもそれは右から左へ流される。
変化は内発的な動機でしか起こりえない。
結局、僕らは彼らの内発的な動機が発動するのを
待つしかないようだ。
あのころ、夏目漱石の「こころ」を読め。
と散々アドバイスをもらいながら、
それでも読まずに解説を丸写しした読書感想文。
今や「こころ」は来世にも持っていきたい名著だ。
老婆心は届かない。
それでも先ゆく者は続く者に言い続けるしかないのだろう。□