再始動

個展、そして関西展が終わってすぐに「腑抜けた」。

秋の出品に向けて、すぐにも始動しなくてはならない。

しかし、腑抜けた。この数か月の無茶の反動だろうか。

自分を腑抜けさせる原因は3つ。

酒とテレビとゲーム。である。

まず、この誘惑を断固、断ち切らねばならない。

帰宅してすぐに缶ビールを手にするのをやめる。

そしてテレビを断つ。ゼルダも少しお休みだ。

誘惑に手を出す前に、腹筋に力を入れスケッチブックを開く。

そしてペンを握る。頭が動く前に絵具をパレットに絞り出す。

自らをやらねばならない状況に強引に追いこんで、

誘惑を一時的に忘れさせるようにする。

仕事が始まってしまえばもう欲望はほとんど邪魔をしなくなる。

腑抜けた状態が長くなるほど、仕事に戻るハードルは高くなる。

体が腑抜け切ってしまう前に、仕事に引き戻さねばならない。

 

「はー。また次の制作が始まっちまったなぁ~.......」

 

一人ぼやいた刹那、宮崎駿監督も同じようなことを

つぶやいていたことを思い出す。

畏れ多いことだが、監督も作品制作に入っていくとき、

やりたいことの多くを断ち切って1つの仕事に入っていくのだろう。

欲望に打ち勝つということは、急流の川を逆流するようなものだ。

もっと強い意欲で!もっと強い力で!前へ進んでいこう。□