夢十夜Season2 第二夜

こんな夢をみた。

超高層ビルの上層階にあるホテルで或る講演会が行われると聞いて、
会社から作業着のまま講演会場へ向かう。
作業着と言っても浴衣である。
大都市を俯瞰できるガラス張りの上層フロアに着くとすぐトイレに向かう。
個室に入ると、中で二つの便器が並んでいる。
本当は2つの個室だが1つの個室にしているのだった。
座り込み、しばらくすると外でがやがやとし始めた。
扉の隙間から外が見えるが、5~6人がこの個室に列を作り始めている。
「一人の癖に二つも部屋をつかいやがって」
列をなす人間が出てこない僕を呪うかのような視線で睨んでいる。
1秒でも長くこの部屋にいるほど呪いが大きくなる。
人に迷惑をかけるほど、いつかそれが自分に跳ねかえってくる。
そう思いながらもなかなか個室から出られない自分が悶えている。□