期待値を下げる

頭の中で思い描いている理想の自分と、
現実の自分を未だに切り分けられない。
これだけ挫折して失敗して痛い思いを
しても、まだ理想のとおりに自分が動ける、
振る舞えるものだと、信じ込んでいる。
理想の自分は、例えば与えられた課題を
3秒で理解し、5秒で回答を出す。
例えば一度見ただけで情報をしっかりと
記憶にとどめいつでもサクサクと引き
出すことができる。
しかし、現実の自分は課題の理解に1時間を
要し、回答を出すのに3時間をかけている。
また、一度みた情報も翌日には綺麗さっぱり
頭から完全に消えてしまっている。
そのたびに認めたくない自分の愚かさに
いらだちを感じる。そしてそれが自分を
苦しめている根源であるとも気付いている。
そろそろ、自分への期待のハードルを下げ
なくてはならないのだろうか、と思い始めて
いる。これが歳をとるということなのかも
しれない。
変って行く自分に合わせた生き方のシフト。
日々の変化を受け入れかみしめて生きる。□