問題集

 

問「リーダーシップとは(   )の数で決まる」

( )には何が入るか?

 

「コミュニケーション」の数?
「飲み仲間」の数?
「友人」の数?
「失敗」の数?
.......など、様々な解答案が出る中、

僕の答えは即答、

「彼を嫌う人間」の数。なのだった。

先日、韓国のムンジェイン大統領の年頭所信表明を
テレビで観ていたんだけど、
どっちつかずの初心表明を聞いて、
「彼は本当にいい人なんだなぁ」と感じたのだった。
同時に「彼には大統領は厳しいだろうなぁ」とも
感じたのだった。

いい人がリーダーでいるのは、厳しかろうと思うのです。

複雑な問題が絡む現代の問題で、すべての要望に応える
ことは決してできない。
リーダーには、絶対にぶれない1つの信念があって、
たとえ敵を作っても歯牙にもかけず、信念を決して
曲げず貫き通す。という素養が必須だと思うのです。
だからこそ、その信念に合意できない人は、
彼を敵とみなし糾弾するわけです。
それでも、その信念だけは絶対に曲げない。
その強さにこそ支持が集まるのだと思うのです。

翻って、サラリーマンの世界では、
宴会で上司の悪口が肴になったりするわけなんだけど、
悪口を言われるのは、上司としての宿命であり、
悪口を言われるような人間だからこそ、上司になれた、
とも言えるのだと思うのです。

一部の人間に嫌われようが、絶対に曲げない信念を
貫き通す強さがある、という点を認められて、
彼らは上司になれたのだと思うのです。

リーダーとは嫌われることのできる人間だと思います。

僕にはリーダーシップはありません。
「嫌われ者」になることに耐えられないのです。
ムンジェイン大統領も「嫌われ者」になれない、
人だと思うのです。
だからこそ、世界と国民に挟まれ八方美人でいる彼の姿に
僕はシンパシーを感じたのでしょう。
ムンジェイン大統領、どうか耐えて、ふんばってください。

僕にはリーダーシップはないけれど、
創造へのゆるぎない信念は、もっと欲しかったなぁ。□

 

追伸:
ちなみにこの問の語録を謳ったイギリスの企業家、
ピーター・セージの答は「育てたリーダー」の数。
だそうです。そうかなぁ?