大人の空間

噂は耳にしていたが、行くことができていなかった所
(しかも必ず行かねばならない所)というものがある。

ビルボード大阪。

802のCMでたびたび耳にしていたライブ会場であるが、
未だ行く機会は無かった。
このたび、賈鵬芳氏率いるカルテットのライブがある、
ということでお誘いを受け、初めてのビルボード
赴くことができたんだけど。

.......正直、びっくりしたx10。

間違いなく2018年屈指のびっくりになるであろう。

この空間に。そしてライブの質に。

ずっと、よくあるホールか、オールスタンディングの
ライブハウス程度に思っていたんだけど、全然違う...!
ここは食事を味わいながらゆっくりとライブも味わえる、
という、まさに「上質な大人の空間」なのでした。

ジントニックを頂いて指定のカウンター席へ。
大変居心地がいい。
ライブと言えば音楽を聴くことが中心だから、
テーブルなんて無いのがふつうなんだけど、
ビルボードはテーブルがある。
食事だけではなくて、何かを書きながらライブを愉しむこと
だってできる。まさに僕好みの空間である。ルンルンである。
後ろの席であっても、演奏者まで20メートル位。素晴らしい。

演奏が始まってすぐ、僕は嫉妬した。

「ぼくもあっち側にいきたい................」

こんな場所で人々に作品発表が出来るスキルが僕にも欲しい!
と、切実に願ってしまうほどの演奏。
こんな会場で発表を許される仕事。人を招き、喜ばせる仕事。
って、これだけのものを魅せなくてはいけないのか........。
改めて突きつけられて、すっかり打ちのめされてしまった。

これは、来たるべき4月の僕の個展への警鐘とも受け取れて、
さらに僕はヘロヘロに打ちのめされてしまったのであった。

ぼくらにはまだまだ知らない、そして知っておかなくては
ならないようなものが世界には山ほどあるのだね、きっと。
気になったものは、すぐにでも目にしたり、耳にしたり、
味わったりしなくては、もったいないよね。痛感しました。
あと、いいものをもらったら、それに類するいいものを
自分も返していかないと、ということを切実に感じました。

個展で少しでも、一歩でも前に、いいものを作りたいと思います。

感謝報恩の精神で。□