朝のチカラ。

画廊への個展のDMの納期が3/上旬と決まった。

業者へのDM制作発注が3/1として、そのときには
F50のタブローが完成していなくてはならない。
でも、そのF50は未だ構成すら出来上がっていない....。

さすがに真っ青になる。
これほどまでに遅れたことはかつてない.....。
もう絶対に先延ばしすることはできない.....。

週末の朝9:00から制作を開始した。
ふだん業務を開始するのと同じ時間だ。
これもある意味、在宅勤務とも取れなくもない。
どこにも仕事改革の波が押し寄せているようだ。
脂汗をにじませながら6時間...........。
2か月以上右往左往したF50の構成は、なんとか完成した。

今、改めて「朝一番のチカラ」のすごさに気付く。

朝目覚めて体に漲ったチカラをいきなり絵画制作に
注ぎ込めることのありがたさ。
普段これらのチカラは全て会社の業務にささげられる。
絵画制作に充てることのできる時間は業務で使った分を
差し引き残されたわずかなチカラでしかない。
もし、業務で全てのチカラを使い切ってしまっていれば、
帰宅後に0からチカラを捻りだし制作に臨むしかない。
毎日僕はそんななけなしのチカラで制作を続けている。
量はおろか、とても質を問える水準ではあるまい。

朝から、自分が最もやりたいひとつの仕事に、
全てのチカラを注げることがどれほどありがたいことで
あるかを気付く。またこんなときにしか気付けない自分。

「毎日が日曜日だったら......」と思わず口にしそうになる。
でも、逆にもし毎日が日曜日だったら、こんなチカラは
決して出るわけないのである。
結局、今の条件の中でなんとか工夫してチカラや時間を
捻りだして作品を作っていくしかないのだろうね。

僕らは牢獄の中で自由を謳うしかないのだろうね。□