闘魂ビンタ

正月が終わった後に、大相撲の観戦でふたたび
帰省していた。
先日、アトリエの先生にちらとそんな話をした時、

「個展前なのにそんなことしてて大丈夫か!?」と。

漬物石で頭を殴られたような衝撃を感じました。

気付けば二月。
制作はやや遅れ始めている。
仲間や画廊からのプレッシャーもある。
そんな現実を見ぬふりをして日日を過ごしてしまって
いる自分に、それでは逃げ切れない。という現実を
たたき突き付けてくる一言だった。

アントニオ猪木の闘魂ビンタをくらったような気分。

だが改めて、今僕がアトリエに行っているのは、
ただこの一言をもらうためだけなのではないかと思った。

アトリエでは生徒の絵にアドバイスしたり、事務を
したりと自分の制作などここ数年まったくしていない。
制作を自宅で進めるスタイルになっている自分に緩みが
生まれた時、それを粛清してくれる装置。
それが今のアトリエなのだと思うのです。

もっと強ければ完全に独立・自立できるのだろうけど。
まだまだ弱虫から抜け出せない。
4月にはきっちり着地できるよう、舵を切り直す。□