御破算

小さな寂しさと大いなる希望。

小さな希望と大いなる寂しさ。

春はいつも、そんな複雑な思いが一人一人の心の中にわだかまって、錯綜する。
そしてそんな心の隙間に桜吹雪が春の風に乗って流れ込んでくる。

これまでの人や社会との関係を断ち、新しい人や社会を受け入れる、
一般的に、正月とは異なるもう一つの御破算のチャンス。だけど、個人的には2018年度の春は、組織が創業100周年を迎えたことなどもあって、一般とは異なる別の印象を残している。

正直、変化は怖い。今の仕組みや、やり方のままで、なんとか人生を逃げ切ることはできないか、など常に僕の中の弱虫が、僕に誘惑をささやく。
世界はいつも動いていて、ぼくらを動かなくて良い安定の場所には、決して置いてはくれないようだ。そんな中を動き、もまれていく中にあたらしいイノベーションが生まれてくるのだろう。

弱虫かもしれないけれど、そんな波に依存しながら、引きずられながら。小さくても大きくても、良いイノベーションを生み出す歯車になれたらいいなと願っている。□