制作日記

 今朝、個展の制作が全て終わりました。

長いようで短い、短いようで長い制作期間でした。

実際の期間としては短いのです。3か月程度ですから。

でも精神的にはとても長い。

一体いつ終わるのか。本当に終わるのか。命を削るような日々でした。

でも振り返ればやっぱり短い。なんだか不思議な時間でした。毎年のことだけど。

制作は実際一人で取り組んでいる時間が長いのですが、

それでも多くの人に守られて続けることができていることを感じます。

なにかを作る。ということは、多くのことをほったらかして生み出した時間を、ひとつの仕事に投入するということです。結果、ほったらかされた人たちには多くの迷惑をかけてしまうことになります。

絵画制作なんてものは、最も人に迷惑をかけない仕事だと思っていましたが、それでもやっぱり迷惑がかかっています。
何かひとつのことに没頭するだけで、すぐにそれは迷惑になってしまう。
そんな無茶を許してもらえることに心から感謝しつつ、その恩返しは必ず仕事でしなくてはならないと思っています。

「これしきか」「しらんがな」と言われないようにできるだけの力を総動員してもがきました。

身の丈を超えたアイデアが突如湧き出して、押し切ろうとしてパニックになり、硬直してしまうこともありました。
描く前に生じるそれらの衝動をだましたり、受け入れたり、ごまかしたりしながら、なんとかここまでたどり着きました。見守っていてくれた方に改めて御礼申し上げます。開催前の御礼です。ご高覧いただければ幸いです。どうもありがとうございました。

残る仕事は工作です。
個展というものは、描くこと以外にも意外とちまちまとした仕事があったりします。
作品を壁にかけるためのフック作成。作品を収納する箱額の作成。お礼状の作成。....最後まで気は抜けません。


日日溺れるように忙しい人たちが、その貴重な時間を割いて、もし会場に来てもらえるのだとしたら、絶対に「たのしかった」と思ってもらえるよう、最善を尽くしたいと思っています。

第八回増田力也展は、いよいよ4/24より、京都御所南の丸太町通のギャラリーCreate洛にて開幕です。

どうぞご高覧下さいませ。何卒よろしくお願い申し上げます。□

 

f:id:massy:20180403021925j:plain

 

f:id:massy:20180403021934j:plain