Yogee New Waves

Yogee New Wavesが気になる。

ラジオのヘビーローテーションで流れていた「Bluemin'Days」が耳に強く残った。

もしかしたらこの楽曲は2018年最高の一曲になるかもしれない。少なくとも現時点ではダントツである。

僕がこれまで聞いてきた多くの楽曲の演奏はメロディを忠実にたどるものだったように思う。
だけど、Yogee New Wavesの演奏はそれとは明らかに違うように感じる。
演奏で「におい」や「温度」そして「光」までも表現しているように聞こえるのである。
耳元でミツバチがささやくような心地よさを、ひとつひとつの音に感じる。

奇しくも彼らは全国ツアー中で、近くライブがあることを知った自分は、まるで何かに憑かれたかのように、気付けばチケットを手に入れていた。
ライブハウスは、渋谷でみた「ねごと」以来、5年ぶりくらい。だけど、BIGCATといえば、最後にみた「GO!GO!7188」以来、なんと15年ぶりである。
もうこのままライブハウスは卒業して、ホールやドームのライブにシフトしていくのだろうと思っていたが、ここにきてのライブハウス復帰である。
ドリンクチケットでハートランドビールを注文。ひさしぶりのライブハウスは、そしてはじめてのYogeeNewWavesのライブは何かわくわくそわそわと僕の胸を躍らせた。ビール片手にオールスタンディングの2時間はなかなかの充実した時間だった。
年齢層は若い人が多い印象だったが、実は年配の人も多かった。Yogeeの楽曲は類を見ないものであると知り集まったのだろう。いい作品にはやはり老若男女問わず人が集まる。

MCで彼らが言っていた「ついにBIGCATまで来た!広いなあ」

最初はもっともっと小さなライブハウスで活動を始めたのだろう。
こつこつと真剣に楽曲を作り、発表し、ライブを行う。口コミが広がり、一人また一人と聴衆が増え、ラジオでのヘビーローテーションが決まり、ついにこの会場まで来た。広い!と言う彼らの姿がまぶしい。

自分の個展に、彼らのような手ごたえはあるだろうか。残念ながらそれ程のものは今はない。なんだか空回りばかりしている。
やはり最後の最後は仕事しかない。
いい仕事でなくてはファンはついてきてくれないし、つながってもいけない。いい仕事をするしか前進はありえない。
ひとつひとつの仕事を丁寧に確実に完成させる。こつこつとファンを集めていく。そういう正しいサイクルに自分を組み入れていきたい。


ああ、もっといい仕事しないと。

情の恩恵に寄りかかった仕事からはそろそろ卒業していきたいなぁ...。□