命がけ

一夜明けてサッカー!

日本中は昨日の早朝に行われたサッカー日本代表VSベルギー代表の試合のことでもちきりである。

今回もぼくはこの話題の渦中にいる。
残念で残酷な結果ではあったけれど、この瞬間を多くの人と共有しているということを嬉しく感じます。
ことばでは表せない、複雑な色と重みをもった塊のようなものが、どすんと頭の中に落ちてきて、いまなお転がり続けている感じです。

もともと勝てるとは思っていませんでした。
ポーランド代表にあれだけ苦戦を強いられたのに、今度はさらにランキングの高いベルギー代表が相手だと聞いていたから、5点くらいとられても仕方がない、くらいに思っていました。多くの人もそう思っていたでしょう。
でも、後半開始早々に日本代表が、なんと2点も先制してしまって、みんな一気に天国に上ったような気持になったのだろうと思います。勝てるという期待が膨張してはちきれんばかりになった。
それが残る30分で一気にひっくり返されてしまったのです。しかも最後の逆転は、アディショナルタイムの残り1分で起こってしまった.....。
試合前の期待に比べたら、2点も取ることができて、世界ランキング3位のチームをここまで追い詰めたということだけでもすごいことなんだけど、一気にのぼりつめた期待から奈落までの距離は、やっぱり壮絶に髙かった。高すぎました。
まるで目の前のものが一瞬で崩壊していった先月の北大阪地震を、もう一度くらったようなショックを受けました。試合直後の監督や選手たちの茫然自失とした声が、まさに被災した難民の声のように聞こえました。

それでも、悲観ばかりしているわけではなくて、何か希望のようなものも感じました。これだけの「命がけ」ができている人って世の中にはそうそういないでしょう。それをまた美しいとも感じました。
サッカー選手たちの選手生命は短くて、今の代表選手の多くは次回4年後のW杯大会のときには入れ替わっていることでしょう。
それでもこの日本代表選手たちの壮絶な体験と、多くのファンがまぶたに焼き付けたものが、次の選手たちにバトンとなって渡されて、きっとまた一層、さらに強く深く根を張る雑草のように蘇生するのではないか、とも感じるのです。

 

命がけ。というものをまさに、この目でみました。

 

命がけ。というのはこういうものであるということを体感しました。

 

選手たちには、またがんばってほしい。

 

僕も僕なりの限界に命がけで臨んでいけるようにがんばりたいと思います。□