心の暴力

鰻のことが心配です。

土用には鰻は食べませんでした。
もともと特別な日に食べる大切な食材です。
昨今の稚魚激減の報道もあるし、鰻は本当に特別な日に少しだけ、大切に、戴きたいと思っています。

 

そんなときに耳に入ってきた、衝撃の報道。

 

スーパーやコンビニが土用に用意した鰻の在庫があふれ、大量に廃棄されたというのです.........。分かった範囲だけでも、2.7トン、1万3650匹相当に及ぶというのです。

これはもはや、心の暴力です。
日本人の持つ欲望の醜さが、これまで積み上げてきた「徳」を全て帳消しにして、逆に「罪」が高く積み上げられてしまったような、激しい心の痛みを感じます。

節分の恵方巻きのときも、似たようなことがあったよね。オーナーが店員にノルマを課して販売を強要したとか。そして在庫を大量に廃棄したとか。
この前の北大阪地震のときだって、売り切れになったペットボトルの水が、数日後には天井まで高く積み上げられていたり。もうありがたいを超えて、不安にすら感じてしまいます。神様が眉間にしわを寄せて、僕らを見ています。
無いときは無いでいいではないか。
100個作って売り切れたから今度は10000個だ。という安易さ。次もその次も、ずっと100個でいいんじゃないの?
昨今の日本のモノの売り方は、本当に品格が無い。
何か猛省をするきっかけが絶対に必要だと思います。

過激かもしれないけれど、ぼくは、鰻については、鰻専門店以外販売禁止にしていいと思う。スーパーやコンビニの流通から鰻を外すべきだと思うのです。
食べ物を粗末にしたことに対するペナルティを、きっちり戒めるための法律を作ってほしいとすら思います。
粗末にした分の仕入れ値を次回から50倍にするとか。それくらいでも手ぬるい。

今、しっかり反省しなかったら、日本人はさらに品格の無い人種に落ちて行ってしまうような気がします。□