働き方改革再考

働き方改革。という言葉は今やすっかり世の中に浸透したと思います。

だけど、言葉は浸透したものの、果たしてそのエッセンスはしっかり世の中に浸透しているのでしょうか。
今、改めて働き方改革とはなんぞや。を考えなおしています。


改革するのは「働き方」です。

「働き方」は手段(How To)であって、目的(What)ではありません。目的は、働くことによって生み出される「成果物」です。「成果物」をこれまで以上に良いものにするために、これまで以上に効率よく生み出すために「働き方」を見直そう!.....というのが「働き方改革」の趣旨だと思っています。

「働き方」を見直すためには、どういう「成果物」を目指したいのか、を見定める必要があるかと思います。それによってベストな「働き方」を探していく活動こそが、働き方改革だと思います。


例えば、絵画制作に働き方改革を当てはめてみると、「成果物」は絵画作品です。そして絵画作品を描くすべての過程が「働き方」になるかと思います。

僕は、みんなから心から好きといってもらえる「成果物」を作りたい。いつもそう思って描き始めます。

だけど、その制作過程は、毎度毎度、本当に苦しい。
構成には1か月以上かかることもあるし、構成が決まって描き始めた後も、迷い、悩み、何度もつぶしては描くを繰り返している。
だけどそんな過程を経て描いた作品ですら、出来上がってみたら、ちっともみんなの心には届かないのですね。
つまり、これらすべての「働き方」は、全然うまくいっていないということです。ただの苦しみ損です。

今、この非効率な「働き方」を見直したいと強く思っています。
悩むのをやめる。楽しく臨む。のびのび臨む。しっかり眠る。無茶はしない。
そんな新しいやり方を取り入れて仕事に取り組みたいと思います。
いきなりは変わらないかもしれないし、それですぐにいいものが出来るとも限らないけれど、少なくとも今のままではいいものはできない。ならば変えていくしかないというわけです。

どんな小さな時間でも、シュッと緊張して、集中して、楽しく描いて、そして作品も輝いたものが出来る。そういうやり方にシフトしていきたいと思っています。□