ずっと気になっているアトリエ近所の居酒屋に、ようやく行くことができました。
新しいお店です。10人入ったら満席になるくらいの小さなお店です。
店に入ったとき、何か特別な「違和感」を感じました。そのときは何が「違和感」の原因なのかはわからない。でも確かに何かがおかしい、言葉にならない違和感がある。
料理は美味しい。
お酒も美味しい。
それでもその「違和感」はずっと残っていました。
やがて、その違和感の原因にたどり着きました。
「音が無い」のです。
店内に全く音が無いのです。
これまで訪れた多くの居酒屋では、テレビを流しっぱなしにしていたり、JAZZの曲を流していたりして、なんらかの音が店内にあったのです。
ところが、今回訪れたこの店には何一つ、音が無いのです。
居酒屋にとって「音」というものはとても、とても大切な要素です。
音は、時にお客さんの小さな秘めたる会話を、もみ消してくれるものであったり、店員と客の間の壁の役割を担ったりするものだったりするのです。
だけど、音が無いと、僕らは周りに気を遣いながら小さな声で話さなくてはならない。
あるいは、大将がカウンターで沈黙してこちらを観察していたら、僕らが何かの話題を出してつなげていかなくてはならなくなります。
それは正直、なかなかしんどい。しんどさを忘れたいために居酒屋にきている客にとっては、いったい何のための居酒屋か、ということになってしまうのです。
お互いのためにも「音」はとても大切なのです。
そういう話をまだ4月から開店したばかり。という大将にも話しました。僕らのいいたいことは伝わったのかなぁ..........?
美味しいお店でした。また立ち寄りたいとは思っています。
次回、この店に音は根付くのか?!乞うご期待。□