土用の豚

職場の後輩が、結婚して二人で僕の個展に来てくれました。

彼女はイスラム教徒で、結婚するにあたって旦那さんもイスラム教に入信しなくてはらないとのことでした。
イスラム教では、飲酒は禁じられています。豚肉を食べることも禁じられています。
旦那さんはものすごい決断をされたものだなぁと思い、いろいろお話を聞きました。

「とんかつが食べられなくなることに未練はないの?」

「はい。最後に巷で最も美味いといわれるとんかつ屋に行きましたが、それほど美味いと感じなかったので、未練はありません!」

.........愛の力ってのは本当にすごいものだと感心してしまったのですが、僕はとんかつは、卒業できません!(笑)

まず「とんかつ」という響きから好きである。
「ぶたかつ」と言わずに「とんかつ」というその音が、ちょっとユーモラスでかわいらしいではないか。
山盛りのキャベツが乗ったお皿に、揚げたての厚いとんかつが乗せられ、ごはんと豚汁と共に運ばれてくるあのわくわく感。そしてサクサクと歯ごたえのある上質な肉をほおばるあの至福感。

雑誌BRUTUSでは、かつて1冊まるごと特集を組んでしまったほどの日本文化なのですよ、とんかつってやつは。
チキンカツでも、牛カツでもまるごと1冊にはなりませんよ。やっぱり、かつの王様はとんかつなのです。

No Tonkatsu, No Life.なのです。

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と言う僕も、年中食べているわけではありません。
中華以上、鰻・鮨未満くらい。の頻度かな。ちょっと特別なときに食べたくなります。そろそろとんかつでも食べたいなと思っていたころ、先日802のゲストでししゃもがとんかつを食べていた。(ししゃもがとんかつ?!ミュージシャンですよ)
ということで行ってみようと足を運んだのは、大阪でも屈指のとんかつの名店「ますいや」である。


20:00を回っているのに店内は次々とお客さんがやってくる。人気店でした。

カウンターに席をとり、目移りするメニューをじっと眺め、ロースかつとごはん中を注文しました。

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感想は、といえば、もうね。上記のとおりですよ。るんるんですよ。
キャベツはやまもり、肉はサクサク。満足まんぞうなのでした。

いろいろネットを調べたらまだまだとんかつの名店はあふれています。

日本一のとんかつの名店を求め、ぼくのとんかつ行脚の旅は続くのです。
ごちそうさまでしたー!□