花をかざろう

 

彼岸花が美しく咲いています。

 

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アトリエではいつも新しい花が咲いています。
研究生の誰かが育てたものを持って来たり、買ったものを持って来たりしているようです。春夏秋冬、いろいろな花がやってきます。


アトリエで一緒に描いてきた女の子たちが結婚を決めた時に、先生がいつも言っていました。

 

「花をかざろう」

 

これからの毎日は忙しくなったり、なにか小さなことでいらいらしてしまうことがあるかもしれない。
でも、そんなときは、花をかざろう。
一輪でもいい。生きているもの。時間と共に儚く消えていくものを、テーブルの上にかざろう。それだけで家の中の空気が変わってくるから。

毎日が忙しくなると、目先の忙しさを優先してしまって小さなものに目を向ける時間をないがしろにしがちです。
そういうときだからこそ、道端に咲く一輪の花をゆっくり眺めたり、美術館に足を運んで深呼吸をする。

横で聞いていた僕自身にも響きました。そのころからですね。雑草や植物もぼくの絵のモチーフになって行きました。
今でも、忙しくなるとすぐに目を泳がせたりしてしまっていますが、そんなときはふと散歩に出たり、スケッチに出かけたりしています。

猛暑もようやく去ってきたようだし。
スケッチブックやカメラをもって外に出かけて、ふだんの忙殺生活をリセットしたいものですね。□